年末年始の菅平パインビークの凄い点＝どんなに雪不足でコースが少なくてもゲートを張らせてくれる事！！
弱点＝スキーセットと合わせる結果、GSは割と真っ直ぐ縦落ち系セットになってしまう。（ただしたまにはそれも良い練習です）
と言うわけで、年末年始でも比較的セットの自由度が高いSLゲート練習を重点的に行う事にしました。
これは20シーズン目にして初の試みです。その日のテーマに沿った意図のあるセットを練習することで、スラロームマスターへと導こうと言う目論見が果たしてどの程度効果を発揮するのか楽しみです♪
年末年始期間のSLゲート総練習時間は、12月28日~31日、ついでに言うと1月1日までの5日間連続SL×2コマ（4時間）＋2日と3日は1コマずつ＝合計24時間！！！
28日は社会人の多くは仕事納めの日という事で、参加人数が少なかったので、先ずは足慣らしとしてゲートにタイミングを合わせることを意識してもらいながら練習しました。
29日の午前中はワールドカップを意識してインターバル12m間隔でセット！世界の方向性はより狭くより深いセットへと変遷しているそうです。JSBAのセットも、切り替えて落ちるだけのセットはほとんどなくなり、近年は徐々にターンが深くテクニカルな傾向になってきています。
タイトなセットでは、ポジションの悪さなどによるロスが許されず、課題が浮き彫りになります。
各選手に課題を実感してもらう事も意図しました。
12mに挑んだ28名の戦士達
狭い旗門に合わせてボードを深く回すためには、エッジを立てる／ズラす／踏むなどの要素をバランス良く組み合わせる必要があります。何か一つが不十分だと、その分他の要素に頼らざるを得なくなったり（エッジが立てられないからターン後半までズラしてしまうなど）、転倒したり旗門不通過となってしまったります。
でも今は練習期ですから、出来無い事を自覚する＝課題を明白にすることが重要ですので、それで良いのです。
ビデオミーティングの様子
一番は滑りながら自分で課題を認識することですが、雪上で短いアドバイスしたことの意図を補足説明したり、気づきをうながす為、練習後には毎日ビデオミーティングを開催しています。
30日午前はパノラマコースの上から下まで距離も変化も充分なSLゲートを練習。
ターン技術にもいろいろありますが、最適な技術を選択してコースを攻略できる選手が、早くて安定している選手＝強い選手と言えます。
見ていると、部分部分ではとても良い滑りができるのに、（むしろ良い滑りをした結果ターンスピードが速いゆえに）、スピード変化が生じる旗門部分で失敗してしまう選手がいました。
速く滑れる選手は技術も度胸もあるので、あとは戦略とか、セットや雪質＆斜面にアジャストできるかどうか（最適な技術を選択できるか）と言ったことがポイントになります。
1本調子では通用しなくなってきているのが現在のセットの傾向ですが、ある意味昔のSLはPSL（DU）方式になって斜面もセットも単調になった今以上に多様な技術と高度な戦略が必要でしたから、原点回帰してきたと言えるかもしれません。
いずれにしても、次世代、更に次々世代を担う若く勢いのある選手達を、速いタイムを出すが完走率が低い選手ではなく、速くて安定している真に強い選手へと育てるために、幅広い技術を早い段階で意識的に練習し習得してもらおうと目論んでいます。
50秒前後のコースを滑り終えた社会人選手の皆さんは、「マラソンでも走ってきたの？」と聞きたくなるぐらい息切れしていました（笑）
でも、思いのほか完走率が高く、良い意味でビックリしました。
つまりそれだけクレバーな滑りをする人が多いという事ですが、彼らの課題は斜度やスピード、エッジを立てられる上限角を上げるなど、＜限界値を高める＞ことだと思います。
こちらはポジションの改善で一気に良く成りえますが、その先は一歩一歩ですね。
次世代（中3＆中１）、次々世代（小3&小4）の選手達
30日の午後はコースを上部と下部に分け、上部は難しく、緩斜面が8割を占めるスピードの維持と更に加速させる動作の習得を試みました。下部は計測器をつけて結果がすぐに確認できる仕様。
自分の滑りの結果をタイムで確認しながら練習。
次の練習枠が空いていたので、ちょっとだけ時間を延長して通常よりも2回多くリフトに乗ってもらいました。
みなさん、明日の練習に向けて今頃はぐっすり寝ている頃でしょう。
お待たせしました。
大晦日～1月4日までの練習予定をお知らせいたします。
開催場所：ツバクロゲレンデ
時間割 午前 午後
集合 08：15 12：00
練習 08：30~10:30 12:30~14:30
ビデオミーティング 15:00～
練習種目
月日 午前 午後 バーン
大晦日 SL SL パノラマ
元旦 SL SL チャンピオン
２日 GS SL チャンピオン
３日 GS SL チャンピオン
４日 GS GS 午前＝７番、午後＝チャンピオン
参加費 半日４．０００円 全日７．０００円
全期間、当日参加歓迎です。
